Windows10のPCを使用している方のなかに、「Vulkan Run Time Libraries(VulkanRT)」というアプリケーションがいつのまにかインストールされていた…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あまり馴染みのない名前のアプリケーションのうえ、いつのまにかインストールされていた、ということも多い為、何らかのウイルスやマルウェアなのではないかと心配されるかもしれません。
今回は、このVulkan Run Time Librariesとはなにか。また、Vulkanランタイムをダウンロードとアンインストールする方法についても合わせて紹介します。
Vulkan Run Time Librariesとは?削除しても大丈夫?
まずはじめにVulkan Run Time Libraries(VulkanRT)とは、2016年にKhronos Groupがリリースした「Vulkan」と呼ばれるグラフィックスAPIを使用する際にGPUを制御するソフトウェアです。
一部のゲームなどに使用されていて、PCプロセッサの負荷を軽減することでより繊細なグラフィックを実現します。
多くの場合はNVIDIAやAMDのGPUドライバーやゲームのインストールと同時にインストールされます。
何らかのプログラムに付随してインストールされるため、ウイルスと間違われることがありますが、PCに悪影響を与えるプログラムではありません。
Vulkanを使用する一部のゲームをプレイする際に必要となるので削除すると、表示の問題やグラフィックエラーが発生する可能性があります。
そのため、アンインストールの際には、現在プレイしているゲームがVulkanランタイムを使用しているかどうかを確認するようにしましょう。
Vulkan Run Time Librariesの削除・アンインストール方法
Vlukanを使用したゲームやソフトウェアを利用しない場合、アンインストールしても問題ありません。
不要な場合は、通常のアプリケーション同様のアンインストール方法で削除することができます。


- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 表示されたアプリ一覧から「Vulkan Run Time Libraries」を選択して「アンインストール」をクリックします。
- 再び確認画面が表示されるので「アンインストール」をクリ ックします。
- 説明にしたがってアンインストールします。
- PCの再起動が必要な場合は再起動します。
すべての手順が完了してからVulkan Run Time Librariesがアンインストールできているか確認してください。
Vulkan Run Time Librariesのダウンロード・インストール手順
Vulkan Run Timeライブラリをアンインストール後に特定のゲームやソフトウェアが起動できなくなった場合は、そのアプリケーションがVulkanを使用していることが考えられます。
その場合は、Vulkan Run Time Librariesを再インストールしてください。
ただし、Vulkanランタイムのみをインストールすることはできないため、以下の方法を用いてインストールしてください。
その1: Vulkanを使用しているゲームを再インストールする
Vulkan Run Timeライブラリをインストールするには、Vulkanを使用しているアプリケーションを再インストールすることで自動でインストールすることができます。
Vulkan Run Timeライブラリのアンインストール後に起動しなくなったアプリケーションがある場合、そのアプリケーションを一度アンインストールして、再インストールを行ってみましょう。
その2: GPUドライバーを再インストールする
Vulkan Run Timeライブラリは、NVIDIAやAMDがリリースしているGPUドライバーをインストールする時に同時にインストールされることがあります。
GPUドライバーのインストールによってVulkanランタイムがインストールされていた場合は、ドライバーの再インストールを行なってください。
GeForceシリーズやQuadroシリーズのグラフィックボードを使用している場合はNVIDIAの公式サイトから、Radeonシリーズのグラフィックボードを使用している場合はAMDの公式サイトからドライバーをダウンロードできます。
上記のサイトから使用しているGPUのモデルのドライバーを検索しインストールしてください。
Vulkan Run Time Librariesのダウンロード・アンインストール手順まとめ
Vulkan Run Timeライブラリは悪質なウイルスでなく、APIの1つです。
むやみにVulkan Run Timeライブラリを削除することでゲームやアプリケーションが起動しなくなったりしまうため、よほど必要ない場合を除いてはそのまましておいた方がよいでしょう。
どうしても気になる方は今回紹介した方法で削除してみてください。
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